森からお出かけのかばん・廃校舎からの便り

¥15,000

在庫切れ

商品コード: BAG72 カテゴリー:

説明

タイの手織り布を使って、少し大ぶりのショルダーバッグを作りました。
ほぼ40cmスクエア、マチが5cmあり、色々なものがたっぷり入りますが、くったりした作りなのでそのあたりは加減してください。
タイルー族の村で10年以上前に織ってもらった生地を使っています。

この村はタイ北辺のゴールデン・トライアングルにほど近い場所にあり、すぐ近くをメコン川が流れています。村にはかつて小学校の分校がありましたが、現在は少し離れたもう少し大きな村の学校に統合され、分校は廃校となりました。その跡地を借りて、村の女性たちが織機を持ち寄り、小さな機織り工房が作られています。農閑期にだけ作業をする、織機6台の小さな工房です。
この村に、ラオスから持ち込んだ木綿糸を持参し、藍や村にある草木で染めて無地の生地を織ってほしいと依頼しました。糸はたくさんあり、私が依頼した生地を織り終わってもまだ余りました。彼女たちはその糸で、私が依頼したのではない生地を、ストライプ等の模様を入れて織り始めた、のでした。
村人と私の間に入って通訳をしてくれる小学校の先生から、
「どうしよう、すごくたくさん織っているんだけど、あなた買ってくれる?」
とメールが届き、私は彼女たちが「すごくたくさん織っている」ことを知りました。
そしてその1ヶ月後、私はこの生地と対面したというわけです。マンゴーや森の草木で染めた茶色、灰色、そして糸をまとめたものを所々に織り込むという技法を駆使して、こんな素敵な布が出来ていました。

表はこの布。持ち手部分は国産の綿麻50/50、裏地はタイの平織り木綿。
内側にポケット1つ。
固い接着芯は使っておらず、やわらかい雰囲気をそのまま出しました。

ヨコ 40.5cm
タテ 39cm (マチ含む)
マチ 5cm
肩ひもの長さ 107cm

どの糸、布も、インドシナの大地で作られています。山の恵みと、深い森の恵みに満ちた土地が産んだものたち。それを浅間山麓の森で手を加え、仕上げたのでこのシリーズには名前に「森」の字が入っています。
かばんの斜めがけは、山暮らし、森暮らし、そして旅暮らしの基本スタイルです。こんなかばんを肩からかけて森からふらっと歩み出てくるのが、メコン沿いの彼らであっても、日本にいる私であっても、どちらでもいいなと思えるものになりました。
都会でもきっと・・・、大丈夫。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA