手織り布2種を使ったワイドパンツ
説明
手織りの木綿で、ゆったりとしたパンツを作りました。
この生地はタイ北部チェンコーン近くの村で織られたものです。糸の状態で黒檀で染め、縦横同じ糸で織りあげていきます。縦糸も木綿というのは実は難しいものらしく、「縦は化繊糸でないと」という話は織り屋さんでよく聞きます。この布は縦も同じ糸なので、気に入って求めました。
そのせいか、甘織りです。比較的太めの糸でざっくりと織られています。そのため割と厚手なのに風が通り、では寒いかといえば温かみもある、不思議な布です。
この布に、お隣ミャンマーの西側山岳地域に住むナガという少数民族の布を合わせてみました。ナガ族はこのエリア一帯に暮らし、インド側にも居住しています。どちら側でも長く自治権を求めて戦っていましたが、数年前にほぼ休戦状態となり、以前は禁止されていた外国人の入域も一部可能になりました。ただミャンマーは現在再び内戦状態になっており、ナガの人々も困難な日々を送っているかと思います。
右前部分、ポケットの2か所がナガ族の布です。
ナガの布は太い糸を強く織った厚手の生地。もとはブランケットです。これを身にまとい山中を移動しながら暮らした民族と言われています。部族ごとに決まった紋様があるらしいのですが、詳しいことはよくわかっておりません。表側に出ている織り模様が裏にはない、二重織りになっている布です。ポケット部分でそれがわかるかと。
一昨年インド側のナガランド州を訪れた際、この布をまとって歩いている男性をあちこちで見かけました。実際に使われているのを見たのは初めてだったので、ちょっと感動的でした。
オーソドックスなワイドパンツ(キュロット、ガウチョパンツ)です。
丈は7分くらい。ウエストはゴムです。
ポケット1つ。
着丈 70㎝ ウエスト最大 112㎝ ゆったりサイズ
実店舗、また他のクラフトマーケットにも同じものを出品しておりますので、売り切れの表示が間に合わないことがございます。どうぞご了承くださいませ。