¥26,000
藍染手織り木綿で作った半コート。
ラフにしわなど気にせず着ていただきたい1着です。
在庫切れ
説明
2016年にタイへ出かけた時に、藍染の町として有名な北部のプレー県を訪ねました。その時に出会った工房主さんに連れられて、別の村にあるお弟子さんの工房に出かけ、そこで大量の糸を染めている現場に出合いました。もともと出会った工房主さんは糸は染めず、いわゆる絞り染めをする作家さんだったのですが、機を織っているところを見たいと訊いてみたところ連れて行ってくれたのがそこでした。
糸を染めていれば、当然、どこかに織元さんがあるはず。
またまたそこからたどって連れて行っていただいたのが、近くの村の織り工房でした。
ガイドさんや紹介者を通さない私の布探しは、いつもこんな風に出会った人から人へと辿りながら、ともすれば空振りに終わる可能性も高く秘めながら、偶然の出合いに賭けて続いていきます・・・。
織りができない私にとって、先染めの糸を織り上げた生地の美しさは格別のものがあります。糸の段階で全てが均一に染まるわけではなく、むしろあえて不均一に染めているように見受けられることも。そんな糸を縦横に使えばランダムな色の変化があり、それ自体が布の表情を作り出し、ただ布であるだけで十分に美しく鑑賞に耐えるのです。
その時は分けていただける生地がなく残念でしたが、予約をして帰国し、半年後にタイへ出かけた時に手に入れることができました。
そんな生地でラグランスリーブの半コートを作ってみました。
袖は7~8分、前開きは突き合わせでループとボタンで留める形です。突き合わせなので開きから中が見えることもあります。コートとして、はおりものとしての着用を前提に作っています。
前に大きめのポケット2つ。ポケット上部とループには、北タイのモン族によるろうけつ染めの布を飾りに使いました。
ボタンはインド製、水牛の角でできた黒っぽいものを使っています。
表に縫い目が出る場所の大部分は手縫いで仕立てています。
この時に聞いたことですが、タイでは綿価格、藍の生産価格、そして人件費が高騰の一途を辿っており、これから先これらの産業がどう生き残っていけるか難しい時期に来ているそうです。今後この地域がどう変化していくか、その中でこういった手織り生地がいつまで手に入るか・・・。そんなことも思いながら縫製しました。
サイズ
着丈 88センチ 胸囲 104センチ
背中心から袖口まで 63センチ
タイ産の木綿、天然藍染め手織り生地
少し太めの糸ですが織りが甘いため風を通し、また逆に空気を含みます。真冬を除いて着ていただけるかと思います。