¥16,000
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説明
インド西部ラジャスタン州で25年ほど前に作られた布を使って、ラップスカートを作りました。
ギャザーにしようか迷いましたが、インドの雰囲気を出してみたくて、全体的に細かくタックを入れたラップスタイルにしてみました。少しだけサリーの裾回りに近づいたと思うのですが。
ウエスト部分の一部にゴムを入れて仕立てました。体に合わせやすく、また、ずれにくくなっています。
巻いたところで2か所のボタンを留めていただく形です。もしサイズが合わない場合は、ボタンを付け替えていただくとぴったりになります。
この布は、2000年代初頭に手に入れたもの。
ラジャスタン州の都ジャイプールからバスに乗って、サンガネールという村に初めて出かけた時だったと記憶しています。おんぼろのバスは私が乗り込んだ時は既に満席。通路に立っていると、すぐ横に座っていた老夫婦が私の手を引き、何だろうと思ったら「座りなさい」と。いえいえ、2人分の席に2人座っている(しかも日本の感覚では1.5人分の幅しかない)のですから私はいいです、と遠慮したのですが、「どうしても座れ」と。本当に無理無理に端っこにお尻の片方だけ載せるみたいな感じで……。
そんなこんなで到着したサンガネール村は、小さな町のあちこちに工房があり、路地に出れば子どもたちがまとわりついてずっとついてくるような、そんな村でした。見せてもらった工房で少しずつ生地を買い(当時は反買いのみでした)、重いのを頑張って歩き回ったのを今も覚えています。
その頃のラジャスタンでは、この生地のような少し厚手の、透けを心配しなくていい木版更紗がたくさん作られていました。もちろんサリー用の薄いものもありましたが、庶民の暮らしの布としてはシーツくらいの厚さのものが多かったのです。2010年代に入ると薄手のものが多く作られ始め、そして現在では殆ど、全くと言っていいほど、中厚のものは作られていないと思います。
2024年、コロナ明けで久しぶりにサンガネールを訪れてみましたが、町の様子はすっかり変わり、どこに工房があるのか迷い、あってもシルクスクリーンだったり、木版の工房を探し当てても極薄の生地しかなかったり。インドの変化も激しく急だと感じました。
そんな昔の、個人的には古き良き時代の木版更紗です。
赤とピンク、そして黒。各色の下には下染めの色が見え隠れしています。この掠れ具合の美しさ。プリントでは模倣できない手仕事ならではの美しさだと思います。
着丈 78CM
ウエスト 62-78CM
ボタン2か所留め
※実店舗・オリジナルサイト、またほかのクラフトマーケットでも同じものを販売しています。このため売り切れの表示が間に合わないことがございますので、ご了承ください。
※ご注文の前に、素材、サイズ、色など、十分にご確認ください
※糸の紡ぎから縫製まで、すべてが農家の軒先等の家内工房での手作業です。このため、マスプロによる工場生産品ほどの完成度を認められない場合もあるかと思います。この点、ご理解ください
※特に手織り布の場合、織り傷、織りムラが生じていることがあります。無視できないものについては避けておりますが、歪み等避けきれないものもありますので、生地の特性としてご承知おきください
※染料の匂い等もある場合があります
※撮影場所や明るさ等、できるだけ実物に近い色を出せるよう努力しておりますが、お客さまのモニターに再現される色と実物とに誤差が生じる場合があります。ご了承ください
※色、素材、その他気になる点がありましたら事前にお問い合わせください
※ 最初は色落ちする可能性がありますので、別洗いで様子を見てください