メコン流れる赤土の国から~ラオス古布スカート

在庫1個

商品コード: SLS1 カテゴリー:

説明

ラオスの古い布と日本の古い着物地を合わせて、スカートを作りました。
特別な、本当に特別な一点です。

このラオスの布と出会ったのは20年と少し前。
ラオスの首都ビエンチャンにあるモーニングマーケット、その通りを挟んだところにあったがらくた市場で、でした。
その数年後にはがらくた市場は消えていましたし、モーニングマーケットもビルになりました。
この布、上下に粗悪な黒い布を付けられて、骨董品屋の店の奥に吊るされていました。一目見てシルクとわかる光沢。細かな浮き織り。絣織りの部分も。それらを1枚の布の中に混在させる高い技術力、デザイン力。サムヌアという村の産かと思われますが詳細は不明です。持っていた人も布の出自は知りませんでした。

他にも数点の古布と一緒に購入しましたが、やはり群を抜いてこの布が素晴らしい。
後日知り合った古布ブティックを経営する人に見てもらいましたが、やはりサムヌアだろうということでした。また、これほどの布は庶民のものではなく、よほど高位にあった家から出たものだろうと。その人たちは社会主義革命の時に財産を投げ売って国外へ逃れ出た、その時期の流出品だろうということがわかりました。

何かに仕立てたいと思いながらずいぶん長くただ保管していて、数年前にようやく、古布と合わせればよいのではと思いつき、古い紬の着物生地と合わせてみたところぴったりでした。ウエスト部分と裾に着物の古布を配し、表に出る縫い目はすべて手縫いで仕立てました。
シルク地の裏側がすこしごわっとしているのと織り糸が絡んでいたりもするので、着物の裏地を付けました。
ラオス手織り布の染めはすべて天然染料です。

どんなに誉めても誉め足りない。二度と出会うことのない種類の布。控えめに言っても博物館級ではないかと思えます。

販売するつもりで製作しましたが、その後数年迷い、今も実物を前にして「やはり手放せない」「手放さない方がいいのではないか」という思いが強くなってしまいました。
参考品として出すだけ出しておきます。

着丈 74CM
ウエスト 最大116CM

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