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説明
中国南部からベトナム、ラオス、タイ、ミャンマーへとつながる山岳地域に暮らす人々の手織り布ばかり集めて、少し小さめのかばんを作りました。
このエリアは、チベット高地に源流を発して流れ下る大河メコンの流域にあたります。チベット語系、タイ語系、様々な民族が暮らしていますが、その殆どは私たち日本人にとても近い顔立ちをしています。もう30年近くにわたってこの地を旅していますが、市場で売られている豆腐や納豆、漬物やきなこ餅などを見るにつけ、自分の祖先は遠いこの地から流れてきたのではないかと、そんな不思議な気分になります。
急峻な山地に小さな畑を切り拓いては木綿を育て、紡ぎ。麻を育て、紡ぎ。藍を育て、染める。そんな人々の布には、他のエリアとはまた異なる親近感を感じ、愛してやみません。
森暮らしのかばんとは異なるスタイルにしました。遠い昔、中国の奥地を旅していた時にリス族の少年が持っていたかばんの形です。その後インドシナを旅しているうちに、その形はミャンマーではシャン・バッグと呼ばれていたり、タイではモンク・バッグと呼ばれてお坊さんが持っているかばんだったりすることに気付きました。旅先でいくつも買い求めて持っているのですが、大抵はもっと深く出来ていて、中の物を取り出すのに少々不便だと思っているので、これは浅めに作ってみました。
本体に使った生地は、タイ・モン族の麻・ろうけつ染め、ラオス・レンテンヤオ族の藍染め、ベトナム・赤ザオ族の藍染め、中国貴州省イ族の藍染め、中国雲南省リス族の麻・・・です。
本体からつながる長い肩紐には、ベトナム・黒タイ族の藍染め生地を使いました。
裏地は本体・肩紐ともに、タイの黒木綿です。
内側にポケット1つ。
紐で留めるボタンはリンコル手作りの木製ボタンです。
どの布も、メコン流域の山岳地域で作られています。厳しい山の暮らしの中から産まれた布たち。彼らに敬意を表して、山の民のかばんと名付けました。
かばんの斜めがけは、山暮らし、森暮らし、そして旅暮らしの基本スタイルです。私がいちばん好きで、いちばん便利だと思う形を作りました。こんなかばんを肩からかけて森からふらっと歩み出てくるのが、メコン沿いの彼らであっても、日本にいる私であっても、どちらでもいいなと思えるものになりました。
都会でもきっと・・・、大丈夫。
サイズ
横32.5センチ
タテは上辺から底まで22.5センチ
ベルト長さ 102センチ
ベルト巾 8.5センチ(半分に折っても使えます)
女性にちょうどよい長さだと思います。
素材
表の地布 各地の麻(大麻布)、木綿
裏地 タイ産黒木綿